北区でエアコンモニタープログラム―第4回目
エアコンクリーニングモニタープログラム第四回目は日立のお掃除機能付きエアコンです。
型番はRAS-X36Wで2007年製。日立のエアコン「白くま君」の特徴としてステンレスを多用しカビの発生を抑える「ステンレス・クリーンシステム」が採用されています。送風ファンや送風口,ルーバーの裏側もステンレスでした。おそらくドレンパンもステンレスだと思います。
前面パネルを外すとステンレス製のフィルターが見えます。右端のお掃除ロボットが左に移動しながらフィルターのホコリを集めて,左端で埃を吸引して排出するという仕組みのようです。
残念ながら今はお掃除ロボットは動かなくなってしまったそうです。
エアコンだけでなく設備の分解清掃ではビス管理が重要になってきます。後でこれどこだっけ?とか一本余ったけどどうしようとか,最悪は一本足りない!となると本当に困ってしまいます。
そうならないようにどこにどのビスがついていたか,いちいち撮影しながら外していきます。
今回も電装基盤のコネクターと格闘
お掃除機能付きのお約束は電装基盤のコネクターの多さです。今回も15か所以上ありました。
下から三つ目に白線が接続された大きめのコネクターがありますが,これは正面のリモコン受光部からの線です。
どこにどのコネクターが差さっていたか記録するため画像を撮りながらの作業です。
電装ユニットが外れました。
多分イオンだかカチオンだかを発生する装置と思われます。
※後でわかったのですがカチオンは陽イオンのことで,マイナスイオンはアニオンというそうです。どうも化学は苦手です。
熱交換器の温度センサーです。お掃除ロボを外すにはこれも外す必要があります。
日立のセンサーはちょっと独特の付け方のようです。
お掃除ロボットが外れました。ここまで来るのに約2時間。
ランプ類が付いたユニットやお掃除ファン,ルーバーのモーターなども外しました。
これでやっとエアコンクリーニングができます。
カバーをかけて洗浄剤を噴霧してからしばらく置いて,高圧洗浄実施。
仕上げにアルカリ電解水の「新源水」を使いました。
エアコンの嫌なにおいを消してくれます。エアコンだけでなく生ごみとか靴の消臭とか,いろいろと仕える優れモノです。このあと電化イオンコートも施工します。カビの発生を抑え匂いの元となる菌の繁殖を抑えてくれるコーティング剤です。
廃液は中和して捨てます。
実はこのあとの動作確認で,リモコンが不安定になってしまいました。冷房もあまり効きません。電装基盤のコネクターを疑いリモコン受光部からのコネクターと熱交換器の温度センサーからのコネクターを抜き差ししました。強制冷房運転をしてみたりコンセントの抜き差しをして再起動してみたり,いろいろ試しているうちに正常に戻ってきました。結果オーライですが今後再び不安定になるのではないかと,何となく不安です。
作業時間は正味5時間ほど,最後の動作確認も含めると6時間以上はかかってしまいました。モニタープログラムに参加してくださった方は例によって私たちの友人で,終わってから夕食に招かれご相伴にあずかりました。T様ご夫妻に感謝します<(_ _)>
もちろん友人といえども不具合があれば補償します!(賠償責任保険加入しています)